こんにちは。
管理人のイロムです。
2017年1月、妊活の一環として、子宮の手術を受けました。
医療機関や症状によって治療方法は異なると思いますが、何かの参考となれば幸いです。
ポリープ指摘から退院後までの流れ
①指摘と紹介状
不妊治療のクリニックで、子宮内膜に2センチ弱のポリープのようなものがあると指摘され、子宮鏡を使った手術を受けることを勧められる。
そこの病院では子宮鏡を使った手術をする設備が無いため、別の病院を紹介される。
紹介状を書いてもらい、紹介先の病院での初診時に持って行くよう渡される。
すぐに紹介先の病院へ電話をして、初診の予約を入れる。
②手術を受ける病院での初診
初診当日の午前9時、紹介状を持参して紹介先の病院へ行く。
担当の医師は、腹腔鏡手術の専門医とのこと。
まず子宮の中を確認するということで、診察台に乗り、内診を受ける。
生理食塩水を使った超音波検査は初めてだったが、普段の超音波検査よりも子宮内がよく見える。
「見える?これがポリープね。結構デカいなぁ。」と言われ、内診は終了。
生理食塩水の影響か、じわじわと下腹部に生理痛のような痛みが発生。
痛みはどんどん強くなり、我慢出来ない程に。
その場で痛み止めを1錠貰って飲み、少しの間ベッドで横になる。
(この痛みに関しては、個人差があるようです。)
腹痛がおさまってから、手術に向けての検査(血液検査、レントゲン、心電図)を受ける。
子宮内膜が薄い状態で手術をするために、2ヶ月ほど子宮内膜を薄く保つ効果のある注射をお腹に打つ。
入院開始は初診から1ヶ月後、2泊3日の入院で、手術は入院2日目に行うことが決まり、その日の診察は終了。
手術の説明や麻酔の説明、入院時の持ち物リストと、手術の同意書を渡される。
次回の外来診察の予約は、入院の1週間前となる。
この日の治療費は12,531円。
12時半頃病院を出る。
③入院1週間前の外来受診
受付で手術の同意書を渡し、待合室で順番を待つ。
診察では、超音波検査(生理用食塩水は用いず)で子宮内膜の厚さとポリープの状態をチェック。
前回の受診時に受けた各検査の結果を説明され、特にどこも異常は無く、予定通り1週間後に手術を行うこととなる。
この日の診察はすぐ終わり、治療費は390円。
④入院前日
初診時に病院から渡された持ち物リストを確認しながら、入院の準備をする。
持ち物は、前の開くパジャマ、生理用ショーツ、夜用ナプキン2つ、バスタオル1枚、フェイスタオル1枚。
あとは空き時間のために、キンドルを持参。
入院前夜は少し緊張したが、何とかなるだろうという気持ちで過ごす。
⑤入院当日(手術前日)
13時、病院到着。
受付を済ませると、入院病棟へ案内される。
病室は個室で、着いてから暫くの間は自由時間。
テレビを観たり読書をしたりして過ごす。
16時頃、子宮口を広げるための処置(ラミナリアというものを子宮口に挿入)を受けに診察室へ。
このラミナリアを入れる処置が、悶絶級に痛く、思わず叫ぶ。
ラミナリアを挿入した後、診察室から病室へ戻るとき、下腹部が痛くて辛い。
(この痛みに関しても、個人差があるようです。)
18時頃、夕食。
19時に浣腸され、腸内の便を出す。
22時頃、床に就くも下腹部にラミナリアの違和感あり、痛いような感じがしてイマイチ寝つけない。
⑥入院2日目(手術日)
7時に起床し、検温され、再び浣腸。
手術着に着替え、点滴。
普段の点滴よりも針が太くて痛いのに、一度失敗されて余計に痛い。
11時頃、点滴をした状態で手術室まで移動し、手術台に横たわる。
下半身麻酔を背中から注射し、少しずつ下肢の感覚がなくなる。
手術を受けながらモニター画面で子宮内部の手術状況を見ることも可能だったが、寝てる間に終わってほしかった私は、点滴から静脈麻酔を入れてもらい、意識を失う。
意識の無いまま11時半頃に手術は終わり、「終わりましたよ」と起こされる。
ストレッチャーで病室へ運ばれ、ベッドに寝かされる。
腕には点滴が繋がり、尿管には管が通っていて、まるで病人。
下半身は鉛のように動かず、自分の足が自分の足でないような、不思議な感じ。
このまま足が動かなかったらどうしよう、などと余計なことを考える。
脳疾患の後遺症などで下半身麻痺になると、こんな感じなのだろうかと想像する。
夕方、麻酔が切れてきて、少しずつ足が動くようになる。
動けるようになると、点滴と尿パックを持って病室内をうろつく。
夕食のあと、点滴が外される。
尿の管はそのまま就寝。
⑦入院3日目(退院日)
朝7時に起床し、検温と血圧測定。
やっと尿の管を外してもらい、スッキリする。
朝食の後に再び点滴。
またしても失敗され、針を2回刺される。
点滴が終わり、昼食後に退院。
治療費は、93,540円(室料差額代、食事代等を含む)。
次回の外来予約は2週間後となり、抗生剤4日分(1日3回、毎食後)を処方される。
⑧退院後の症状
退院の翌日に、腰痛あり。
退院2日目の午後、これまでに体験したことのない激しい頭痛に襲われる。
横になると痛みは和らぐが、起き上がると頭痛が発生。
ネットで調べたところ、起き上がり頭痛というもので、どうやら麻酔の副作用らしい。
退院3日目の午後、やっと頭痛がおさまる。
退院2週間後の診察で、手術で取り除いたポリープの病理検査の結果を聞く。
ポリープだと言われていたものが、実は子宮筋腫だったとのこと。
入院手術を終えて
入院をして改めて感じたのは、健康のありがたさ、そいて医療保険のありがたさです。
健康なときは、ひたすら保険料を払うだけの医療保険ですが、今回のような万が一のときに保険金が支払われるのは、とても助かります。
しかし、何といっても健康が一番。
たった3日の入院でしたが、下半身が動かない状況、尿管に管が付いた状況、点滴が繋がっている状況を経験して、動けないことの不自由さ、動けることの素晴らしさを痛感し、色んなことを考えさせられました。
元の日常生活に戻っても、入院中に感じたことは忘れないように心がけたいです。
「自分が健康で自由に動き回れるうちに、出来ることは何でもやっておこう」
そう心に誓うイロムでした。
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